2012年7月アーカイブ

最近、よく耳にする50度洗い。
50度で洗うなんて・・・・思いもよらないことでしたが、試してみました。
野菜は、鮮度がよみがえっておいしくなり、肉は臭みがなくなり、やわらかくなりました。

冷蔵庫にしおれかけている野菜はありませんか?
すぐに試してくださいませ!


<50度洗いのメカニズム>
この効果を発見した、スチーミング料理技術研究会 平山一政さんによると、
「野菜がしおれるのは細胞の水分を失うからで、50度のお湯に入れると、ヒートショックという現象によって葉っぱの表面の気孔が開き、細胞に水分を取り込むことができるためみずみずしく蘇る」そうです。

おいしくなるだけでなく
・鮮度が長持ち
・菌の大幅な減少
といった効果もあります。

<50度洗いに必要なもの>
50度洗い01
・大きめのボウル
・調理用の温度計

<50度のお湯を作るには>
沸騰させたお湯と、同量程度の水を合わせるとちょうど50度くらいになります。


<方法>
1.50度(48度~52度)で洗う。

2.ざるの上でしばらく乾かしてから、冷蔵庫で保存する。


<適している素材>
・葉野菜  ほうれん草、小松菜、春菊、白菜など
・果野菜 トマト、なす、ピーマンなど
・果物 イチゴ、リンゴ、オレンジなど
・肉や魚もOK。 ※ひき肉はNGです。


<洗う>
素材をお湯につけて、やさしくゆすぐ感じにして洗う。
(ごしごしと、しごくようなことはしません。)
洗う時間は、大きさに合わせて30秒から2分くらい。
冷凍した肉や魚は、50度のお湯につけて解凍し、そのまま料理をします。


<50度洗いの注意点>
・温度が43℃以下になると菌が繁殖するのでNG。
・肉や魚、貝類は50度洗いしたら保存しないですぐ調理すること。


私は冷蔵庫に残っていた野菜(白菜、ほうれん草、もやし、レタス)を50度洗いしました。
そして、それを以前流行った「タジン鍋」を使って蒸し焼きに。
50度洗い02
最初は蓋ができないくらいでしたが(写真左上)、火が通るとカサが減ってきます。
蓋をあけて全体に混ぜ合わせ、塩・コショウで味付け。
手間もかからずに、ヘルシーに仕上がりました。
根を切らないと気になるもやしのにおいですが、それも気になりませんでした。

ラーメンに載せて、野菜タンメンでいただきました!
ちなみに、ラーメンは教室で販売している、よりどりネットさんの「熊出没注意」ラーメンです。50度洗い03

切りこぶは、50度洗いした後に炒め煮にしました。
50度洗い04
こぶの弾力がまし、色もきれいに仕上がりました。

色んな素材で試してみてくださいね~(^_-)-☆